簡易的な外食

今日の昼ごはんは家系ラーメンにすると朝起きた段階で決めていて、その決意と共に少し早く家を出たら以外と駅までの徒歩で気を散らしてしまい駅に着く頃には想定の15分遅れた状態になってしまっていた。

ラーメンを食べるという決意は硬いけれど今日の一番最初の授業は友達もたくさんいて楽しいので遅刻はしたくないので妥協して駅前のありえない提供の速さを私の父親が褒めていたパスタ専門店に行ってきた。

そこは生パスタ専門店で、母と妹は生パスタが嫌いなので父は私にかなりしつこく行くように言われていた。私も生パスタはあまり好きじゃないのですが。乾麺パスタで十分美味しくないですか。なんでわざわざ摩擦係数高めのこだわり強い系らーめん屋の麺をおしゃれっぽく盛り付けるのだろうと思っている。しかもこだわってわざわざ生麺ですよみたいな言い方をしている店が多いのでおそらく乾麺パスタよりも生パスタの方が作りにくいのだと思う。でも個人的には乾麺パスタの方に馴染みがあるし生パスタの1000円する鎌倉パスタよりも400円のサイゼリアのパスタの方が好きだ。今回行った店は鎌倉パスタではないけど鎌倉パスタはパスタではなくパンの食べ放題のお店だと認識すると価値が爆あがりしますよ。

生パスタへの怒りが長くなってしまいました。

食券を買うと地方中堅大学のミスターコンの端っこにいそうなイケメンが食券を回収してくれる。ちなみにトマトとモッツァレラのパスタを注文した。

カウンター席に行くとミスターコンがパスタを作っている姿が見えて、先の食券といい、なんだか妙にらーめん屋っぽいなと思った。同時にやっぱり家系が食べたいと思った。厨房の方に目を向けるとミスターコンが大きな鍋で自慢の生パスタを茹でている。茹でたら生ではないのでは。そしてその横の小さな鍋でキューピーのパスタソースみたいな袋を湯煎している。そしてタイマーがなるとそれをフライパンに移しパスタを絡めている。それを見てなんというか少し悲しい気持ちになった。

今の外食なんてレンチン、レトルトがある程度当たり前で、先に述べたサイゼのパスタもおそらく同じ、またはこれ以上に簡単な調理で提供されているのだと思う。べつにそれは悲しくない。むしろレトルトであんなに美味しいならスーパーで売れと思う。それくらい外食チェーンが「簡単な調理」であることには寛容だが、それを隠す事もなくされてしまうとなんだか悲しい。レトルトで作ってごめんなさいくらいの気持ちが欲しかった。

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