家事

私が経済的自立をしたいのは「どうしても家事をしたくない」という事が理由の一つである。

私の家庭環境は比較的良好で、物心ついた頃から父は風呂掃除や掃除機がけなどをしていたし、母は料理を毎日作っていた。自分が家事をする事はほとんどなくて、私が小学生の頃「夕食後、テーブルを拭く」という業務の担当を任されて以来やっているがそれ以外の家事をほとんどした事がない。家庭科の授業以外で料理をした事がないし、洗濯機を回す事も水回りを掃除した事もない。掃除機はある。あとアイロンがけは今もよくやっているがそれは服をかっこよく着るためで別に家事って感じはしない。

高校にいた頃はあまり家庭の話をしなかったので知らなかったが、実家に住んでいても親が共働きだったり片親だったり、様々な事情で家事をしないと夜ご飯が無いみたいな状況になる人が世の中には結構いるらしい。

私の母も働いていたし、今は違うけれど中学の頃は激務だったっぽいし、母親の帰りが夜9時すぎだったりした時すらあったけどそういう時は父親が何か作ったり、母が昼に作ったものを父が温めなおしたりしていたし、それ以外の家事も母が帰宅後やったり、父が洗濯機を回したりしていた。父は「お父さんの方が料理うまいんだけどオバチャンがかわいそうだからオバチャンがいる時は作らないんだよへへへ」と笑っていたし、別に家事が嫌そうではなかった。父は母の事をオバチャンと呼ぶ。

そういう環境で育ったので男性が家事をする事は普通だったし、家事を経験した事はほとんど無いのでこれから先も家事をしたくないという気持ちが強く、そのためには一生独身で週に数回ハウスキーパーを呼ぶか、主夫とまではいかなくても、家事をしてくれる男性と結婚するしかないという結論に至る。ハウスキーパーはともかく旦那に家事をさせるに関しては私が稼げないのに結婚相手に家事を強要するのは気がひけるのでいずれにせよお金がかかる。

なので男性と同等またはそれ以上を稼ぐ必要がある。たくさん仕事をする事は想像ができるが自分が家事をする事は全く想像がつかない。想像がつかないことはしたくないのでたくさん働いて家事をしない生活をしたい。私は身体的に子供を産んだりする事ができなそうなので子育てのことは前提として考えてい無い。

ツイッターのキラキラ女子は自分と全く逆の考え方で面白い。イケメン高収入商社マンと結婚して、家庭に入ってゆるふわな毎日を目標として今日もアポ♡のキラキラ女子に私もなりたかったし、大学に入学したあたりは大学を卒業したら服飾学校に入って服飾の仕事がしたいけど服飾は稼げ無いのでお金持ちと結婚する事が必須だと思っていたほどだ。もちろん今でも服飾の学校には行きたいし、ファッションの世界で生きていきたい気持ちはもちろんあるが、なんとなく、他人の金で生きていくのってきついなと思った。いつ死ぬか分からない旦那をアテにして、自分の好きな事をしたってあまり意味がなく、本当に服飾の仕事がしたいなら普通に大学を出た後自分のお金だけで学校に通って、そのあとも生活できるくらいのお金を貯めて自分のちからだけでやりたいがあまり現実的では無い。

ここまで書いて思ったがううちの父親は一体何者なのだろうか。母とは職場結婚でどちらも高卒なので今思うとかなり早い時期に結婚していたが、母は私を産んでから10年近く専業主婦だったがその時も父が水回りやその他の掃除をしていたし、土日母が遊びに出かけると全ての洗濯物を畳んでテーブルに置いて母を迎えていた。おそらくイクメンとかそういう言葉がはやる何年も前の話である。

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